北京オリンピックにおいて、また新たな疑問が生まれたのがフィギュア女子個人の結果次第ではメダル授与式は行わないという発表。
もしドーピング疑惑があったROCのカミラ・ワリエワ選手が3位以内に入った場合はメダル授与式を行わないというのです。
カミラ・ワリエワ選手は2月8日の混合団体のあと、2021年12月に提出したドーピング検査の検体から薬物が検出されたということで一時出場停止となりましたが翌日に解除、そして2月14日には個人種目への出場も許可が下りています。
どうして個人種目への出場を許可したにも関わらず、ワリエワ選手がメダルを獲得場合には表彰式を行わない理由について調べてみました。

フィギュア女子個人種目のメダル授与式をしないのはなぜ?
2月15日からスタートする女子フィギュア個人種目への出場が決定したカミラ・ワリエワ選手ですが、ワリエワ選手が3位以内に入った場合、メダル授与式を行わないことが発表されました。
出場することを許可したにも関わらず、どうしてそのような異例の決定をしたのでしょうか。
カミラ・ワリエワ選手は北京オリンピックの混合団体でチームとして金メダルを獲得後、昨年12月のドーピング検査で薬物が検出されたことで一時オリンピック種目への出場が停止されました。
その後個人種目への出場許可が正式に下りたのは、ショートプログラムが始まる前日の2月14日でした。
この発表で出場を許可したものの疑惑が晴れた訳ではなく、16才未満の選手は要保護者であり特に慎重に判断すべきと反ドーピング協会の規定により考慮しただけのようなんです。
そのため、8日の混合団体での金メダルも、これから行われる個人種目でもしメダルを獲得したとしても、その順位は決定とはならないようで、最終的な結果はドーピング検査結果に対する手続きが終わり次第決定することになるようです。
○フィギュアスケート混合団体でROCが金メダル
↓
○ワリエワ選手の昨年12月のドーピング検査の検体から禁止薬物が検出される
↓
○ワリエワ選手、オリンピックへの出場停止(2月11日)⇒調査へ
↓
○2月14日、個人種目への出場許可(調査が終了していないため諸条件あり)
↓
○調査が終了しワリエワ選手の処分が決まるまで、個人種目や混合団体の順位は保留となるため、ワリエワ選手が3位以内に入るとメダル授与式は行わない予定。

カミラワリエワをメダル授与式に参加させない理由は?
カミラ・ワリエワ選手はこれまでの成績を考えると2月15日からの個人種目でメダル獲得する可能性は十分に考えられます。
しかしこの順位は上でもご説明した通り、決定とならないという理由から順位が確定ではない=ワリエワ選手を授与式に参加させられないというのが理由のようです。
またショートプログラムからフリーに進めるのは上位24名とされていたのも、24名にワリエワ選手が入った場合は25名の選手がフリーへと進むことが発表されました。
12月のドーピング検査の結果の話を今持ち出すというのもどうかと思いますが、方向性が未だにはっきりとしないというのもおかしな話ですよね。
もしドーピング検査の検体検査が通常より時間がかかってしまったとしても、オリンピックを控えていたら開会までにはっきりとさせておくのが普通なのではないでしょうか。
なぜ今なのか、そして12月の検査結果を受けてオリンピックでの処分をどうして早く決定できないのか、理解できない点も多いです。
このままでは他の選手もすっきりとしないまま競技に臨むことになりますよね。

フィギュア女子、メダル授与式をしないのは他のメダリストの気持ちはどうなる?
カミラ・ワリエワ選手の対応が決まらないことで、ワリエワ選手が3位以内に入った場合フィギュア女子個人種目のメダル授与式が執り行われないとなると、他のメダル獲得選手は華々しい舞台にあがれないということになります。
また4位の選手はなんだか宙ぶらりんのような気持ちになるでしょう。
ここまでしてオリンピックに向けて努力されてきた他の選手たちに悲しい影響を与える今回の決定は、そこまでする必要があるのか疑問です。
本当に個人種目が終了するまでに決定はされず、メダル授与式はなしということになってしまうのでしょうか。
フィギュア女子のメダル授与式なしはなぜ?表彰式を行わない理由は?まとめ
ここでは北京オリンピック・フィギュアスケート女子個人種目のメダル授与式が行わないと発表になった理由を紹介してきました。
なぜ?と思うことが多い今回の冬季オリンピックですが、選手の皆さんが少しでも清々しい気持ちで閉会式を迎えられる結果となればいいですよね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。