2023年11月16日(木曜日)、全世界に配信される映画『クレイジークルーズ』。
企画・制作はNetflix、脚本は坂元裕二という強力なタッグ。
吉沢亮さん、宮崎あおいさんダブル主演です。
脚本家の坂元裕二といえば、是枝裕和監督の映画『怪物』の脚本でカンヌ映画祭脚本賞を受賞した実力派。
テレビドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』、『カルテット』、映画『花束みたいな恋をした』のヒットが記憶に新しいところです。
筆者はテレビドラマ『それでも、生きてゆく』や『最高の離婚』、『Woman』が好きですね。
コメディ、社会派ヒューマンドラマ、サスペンス、どの脚本にも共通する人間性への洞察が魅力です。
この記事ではNetflix映画『クレイジークルーズ』の見どころを紹介したいと思います。
Netflix映画『クレイジークルーズ』の概要
吉沢亮さん、宮崎あおいさんのほかには、次の方々も出演されます。
吉田羊さん、菊地凛子さん、永山絢斗さん、長谷川初範さん、高岡早紀さん、安田顕さん、光石研さん、岡山天音さんなど。
主役級で固めていますね。
かなりクセが強い役どころを見事にこなす方ばかり。(笑)
まさにNetflixの資金力だからこそできる豪華キャスト。
しかも、実力派ぞろいですから演劇好きが楽しみにしているのも理解できますね。
バーターや新人が作品の世界観を壊さない点は、Netflix作品の強み。
この点を存分に生かしているといえます。
監督は瀧悠輔。
坂元裕二の『大豆田とわ子と三人の元夫』で第108回ザテレビジョンドラマアカデミー監督賞を受賞している演出家です。
Netflix映画『クレイジークルーズ』のあらすじ
殺人現場を目撃したのに、死体はどこにもない!?
見たと思ったのは錯覚?それとも幻?
エーゲ海に向かう豪華客船MSCベリッシマで起きた不可解な殺人事件。
若きバトラー冲方優(うぶかた すぐる)と乗船客 盤若千弦(ばんじゃく ちづる)が事件の解決に向けて動き出しますが…。
若きバトラー役に吉沢亮さん、一緒に事件を追う乗船客を宮崎あおいさんが演じます。
黒ぶちメガネの吉澤亮さんは、清潔感と生真面目さがにじみ出ていてまさに「好青年」。
茶髪ボブカット、ドレス姿の宮崎あおいさんは相変わらずかわいらしい笑顔。
どちらもチャーミングですね。
お二人ともNetflix作品は初参加・初主演です。
Netflixは出演者が結構な割合でかぶるのでこれは新鮮。
乗船客は若手俳優、映画プロデューサー、その筋の人、医療関係者など、一癖も二癖もある人物ばかり。
行く先が読めない展開、ラブストーリーが絡むコミカルなサスペンスです。
ちょっと三谷幸喜の某作品をほうふつとさせますね。
注目すべき俳優はこの方々!
宮崎あおいさんが出演した2006年公開の映画『ギミー・ヘブン』は坂元裕二脚本のサスペンス。
当時はまだ認知度が低かった「共感覚」を題材にした、哀しいストーリーでした。
その中で宮崎あおいさんが演じたのはミステリアスな少女 路木麻里。
人とは異なる感覚を持つために疎外感を抱えている女子高生を好演していました。
人間の持つ普遍的な「孤独感」「悲哀」を表現できる女優さんですから、コメディでも深みのある坂元作品にはぴったりですね。
安田顕さんは『問題のあるレストラン』、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』で坂元作品に出演しています。
最初は女性の心を持つ男性、のちにお金持ちの嫌味な男性を演じていたのが印象的。
坂元裕二の作品は同じ俳優・女優を全く異なる役柄で起用するところがおもしろいですね。
「今回はどんな役どころだろう?」と考えるとわくわくします。
筆者が個人的に最も期待しているのが菊地凛子さん。
若い頃から国内外で活躍している女優さんですが、おもしろければ深夜枠のドラマにも出演するという仕事の選び方が好きですね。
2008年のアメリカ映画『ブラザーズ・ブルーム』、2010年のテレビドラマ『モテキ』の演技がとても印象的でした。
今回、菊地凛子さんが演じるのは映画プロデューサー保里川藍那(ほりかわ あいな)。
予告映像を見ていてもかなり強烈なキャラクターで、これはファン必見だと思いますね。
まとめ
2023年11月16日に公開されるNetflix映画『クレイジークルーズ』。
脚本は坂元裕二、吉沢亮さん、宮崎あおいさんのW主演で注目されています。
ほかにも実力派俳優が勢ぞろい。
これは期待できそうですね。
興味のある方は週末にでも楽しんでください。