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【2024年1月12日公開】映画『ある閉ざされた雪の山荘で』はどんな話?見どころを解説します!

先週、映画『ある閉ざされた雪の山荘で』が公開されました。

大人気作家である東野圭吾原作の長編ミステリーですから、興味をお持ちの方は劇場へ足を運ぶか迷っている時期だと思います。

映画館のチケットが値上がりして、以前に比べると気軽に見に行けなくなりましたよね。

先に鑑賞した人たちの意見を聞いて評判が良ければ、自分もと誰もが考えるはず。

そんな方に向けて、原作のあらすじ、みどころ、映画の評判をまとめてみました。

目次

東野圭吾『ある閉ざされた雪の山荘で』あらすじ

俳優を志している久我和幸は野心家の青年。

役者としての素質があり、それを自覚しているため、やや傲慢な一面を持っています。

実力派劇団『水許』の美人女優 元村由梨江に心惹かれ、彼女と知り合いたいがために劇団のオーディションを受けることに。

次回作の出演を決めるオーディションに受かった久我は、演出家から稽古のために乗鞍高原のペンションに来るようにとの手紙をもらいます。

ペンションを訪れるとそこには、オーディションに合格した男女がそろっていました。

久我以外はすべて劇団『水許』の団員。

久我を含めると7名で、そこに演出家の姿はありません。

不審に思い首をひねる彼らのもとに、演出家から速達が届きます。

そこに書かれていたのは、以下のような内容です。

「豪雪に見舞われ、電話も通じない孤立した山荘での殺人劇」という舞台設定で各自、自由にシナリオを考えながら動いてほしい。

電話をかけたり、外部の人間に助けを求めたりしたものはオーディションの合格を取り消す。

おかしな提案ですが、ペンションに集まったのは全員チャンスをつかみたい役者たちです。

それぞれの思惑からこの奇妙な稽古に参加することになります。

ですが、次の日にはペンションから女性が一人消えて…。

どこまでが劇でどこから現実かわからない中、手探りで推理を進める若者たち。

果たして、殺人は実際に起きているのか!?

全ては悪趣味な演出家の仕業か!?

ラストまで一気に読ませる傑作ミステリーです。

東野圭吾『ある閉ざされた雪の山荘で』の見どころ

タイトルには「閉ざされた雪の山荘」とありますが、あくまでも「設定」のお話。

仮想のクローズドサークルで起きる仮想(?)の殺人劇という斬新な枠組みが、発表当時話題を集めました。

登場人物がすべて劇団関係者であることから、どこか舞台劇めいた印象を与えるところも謎を盛り上げています。

また、東野圭吾はバレエなど舞台芸術に興味を持つ作家。

団員たちの心理描写がリアルで、これを本物の役者たちがどう演じるのかは興味深いですね。

原作は今から32年前の1992年に発表されています。

そのため、若者特有の「青さ」や「愚かさ」が垣間見える点が今の東野圭吾作品とは異なり、味わい深い一種の「青春小説」にもなっています。

東野圭吾は時事問題を扱うことが多く社会派の印象がありますが、もともと江戸川乱歩賞を受賞して華々しくデビューした作家です。

『名探偵の掟』など本格ミステリーへの造詣も深い。

何事も論理的に考える傾向が強く、この『ある閉ざされた雪の山荘で』も、「クローズドサークルにする、明確な理由」を突き詰めた結果誕生したのでは?と推察されます。

こうした点にも注目していただきたいですね。

映画『ある閉ざされた雪の山荘で』キャスト

今回の映画化キャストは久我和幸に重岡大毅さん、元村由梨江に西野七瀬さん、ほか岡山天音さん、中条あやみさん、戸塚純貴さん、森川葵さん、間宮祥太朗さんが出演されます。

筆者の個人的な感想ですが、重岡大毅さんと森川葵さんは原作のイメージに近いと思います。

映画『ある閉ざされた雪の山荘で』 実際に見た人の感想は?

まとめ

東野圭吾原作『ある閉ざされた雪の山荘で』は仮想のクローズドサークルで起きるミステリー。

本格推理が好きな方にはおすすめです。

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