新春ドラマ・年末特別スペシャルの予定が発表される中、ファンが心待ちにしているドラマがあります。
それが2023年1月に放送され、各賞を総ナメにした日テレドラマ『ブラッシュアップライフ』です。
放送予定日は2023年12月28日(木)6時から11時25分、12月29日(金)6時から10時半になっています。
今回の一挙放送はバカリズムさんの脚本で来年の春に放送されるドラマ『侵入者たちの晩餐』の宣伝も兼ねているようですね。
『ブラッシュアップライフ』の主演は演技派女優 安藤サクラさん。
他にも松坂桃李さん、染谷将太さん、黒木華さん、仲村トオルさん、臼田あさ美さん、志田未来さん、中島ひろ子さんなど実力派ばかり。
30代で事故死した女性が、生まれたときから人生をやり直すというストーリーです。
こう聞くと「ありがち」と思われるでしょうが、あのバカリズムさんが脚本を担当しているので一筋縄ではいきません。
ループ物には先行作品がたくさんあります。
実写化・アニメ化された筒井康隆『時をかける少女』、竜騎士07『ひぐらしのなく頃に』、三部けい『僕だけがいない街』、ハリウッド映画『バタフライ・エフェクト』など名作が山ほどあります。
『ブラッシュアップライフ』はこれらの作品が好きな方でも楽しめる「ひねり」が盛りだくさん。
今回はドラマ『ブラッシュアップライフ』に魅力に迫りたいと思います。
バカリズム脚本『ブラッシュアップライフ』ここがすごい!
『ブラッシュアップライフ』のあらすじ
地方公務員としてまじめに働き、4人家族で仲良く暮らしてきた近藤麻美(安藤サクラさん)。
月に数回、小学校からの友人なっち(夏帆さん)とみーぽん(木南晴夏さん)と食事会をしてバカ話を楽しむ平凡で幸福な毎日を送っていました。
そんな食事会の帰り道、自宅までは歩きたい、と友人二人とコンビニで別れた麻美は、目の前の路地で車にはねられてしまいます。
目覚めるとそこは白い空間。
見つけた受付には黒縁眼鏡の男性(バカリズムさん)が座り、麻美に来世を案内します。
それがなんとグアテマラ南東部のオオアリクイ。
人間に転生できないことにショックを受けた麻美に、受付の男は「ご希望の転生ができないのは生きているうちに徳を積んでいないから」と「今世のやり直し」を提案します。
かくして、人生2周目を経験することになった麻美は、人間に生まれるべく徳を積む努力をします。
毎日、未知のゴミを拾い、保育園の父兄と保母さんの不倫を阻止し、中学時代教師の痴漢冤罪を晴らし、奮闘。
ですが、なかなか思うような徳は積めずに…。
『ブラッシュアップライフ』の魅力 基本的に明るいテースト
ループ物はシリアスなテーマの作品が多く見受けられます。
ギャグもグロテスクな描写もたくさんある『ひぐらしのなく頃に』、身内の死、幼女虐待・連続殺人事件が起きる『僕だけがいない街』、鑑賞後にちょっと鬱になる『バタフライ・エフェクト』などですね。
ですが、『ブラッシュアップライフ』は基本的に明るくユーモラス。
家族で楽しむにはぴったりの内容です。
『ブラッシュアップライフ』キャスティングの妙
実力派俳優ばかりの豪華キャストであることは前にも述べましたが、もうひとつ「ここがすごい」と思う推しポイントがあります。
それが、俳優さんたちの珍しい演技が見られること。
例えば、主人公麻美の友人 森山玲奈を演じた黒木華さん。
『小さいおうち』『重版出来!』『西郷どん』で、まじめで芯の強い女性を好演していますね。
上品な役どころが多い女優さんです。
その彼女が演じた玲奈は、既婚者にだまされて交際していたことがわかると豹変。
相手に向かって罵詈雑言を浴びせますが、このシーンはお腹を抱えて笑いました。
さすが黒木華さん、なんでもできるんだ、と感心することしきり。
また、ダメ男を演じさせると日本で屈指の俳優 松坂桃李さんが今回もいい味を出しています。
デビュー当時は美少女でミステリアスな役が多かった夏帆さんも、どこにでもいるOL役が板についていました。
別の一面を知ることができるのは収穫です。
まとめ
アメリカではクリスマスになると毎年放送される映画があります。
フランク・キャプラ監督『素晴らしき哉、人生!』(1946年)です。
トラブルばかりの人生を悲観し、死を選ぼうとした男性が生きることの素晴らしさに気づくストーリー。
どこの国でも12月には人生について考えたくなるのかもしれません。
『ブラッシュアップライフ』は年末まとめて見るのにとても適したドラマ。
12月8日からはNetflixでも公開されています。
ぜひ、お見逃しなく!