NHKドラマ『大奥』season2で徳川治済を演じている仲間由紀恵さん。
回を重ねるごとに明らかになるサイコパスなキャラクターにお茶の間は悲鳴を上げていますね。
「まさかのホラー」
「怪物ぶりは原作超え」
という声も聞こえてきます。
徳川治済はよしながふみの原作コミックで一見、人がよさそうな標準的な容姿に描かれています。
仲間由紀恵さんがキャスティングされた時には「美人過ぎる」と思っていたファンは多かったのではないでしょうか。
ふたを開けてみれば想像以上のはまり役。
脚本の力もさることながら、仲間由紀恵さんの演技力は鬼気迫るものがありますね。
この記事ではそんな仲間由紀恵さんの経歴、おすすめの出演作を紹介したいと思います。
仲間由紀恵さんの経歴
1979年10月30日沖縄県浦添市出身。
1993年 沖縄タレントアカデミーに入学。
1994年 沖縄テレビ放送『青い夏』でドラマ初出演。
1996年 ともさかりえ主演映画『友子の場合』で映画初出演。
1997年 NHKテレビドラマ『しあわせ色写真館』に出演。
2000年 深夜枠のテレビドラマ『TRICK』の山田奈緒子役で大ブレイク。
2002年 日本テレビドラマ『ごくせん』でヒロインの山口久美子（ヤンクミ）を演じ、さらに知名度を上げました。
2005年 NHK紅白歌合戦で紅組司会者。
2006年 大河ドラマ『功名が辻』で上川隆也が演じた山内一豊の妻千代を演じました。
2014年 俳優の田中哲司さんとご結婚。お二人の間には双子のお子さんがいらっしゃいます。
2015年 日本レコード大賞の司会。
2022年 NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』でヒロインの母親役。
仲間由紀恵さん おすすめの出演作3選
テレビドラマ『ＴＲＩＣＫ』（2000年）
超常現象や不可能犯罪の陰にあるトリックを突き止めるミステリー。
仲間由紀恵さんが演じたのは自称天才美人マジシャンの山田奈緒子。
いつも仕事を首になり、家賃が払えず、食費にも事欠く生活を送っています。
ひょんなことから物理学教授 上田次郎と出会いコンビを組んで事件の謎に挑みます。
ミステリーといってもコメディやパロディの要素が強く、好き嫌いがわかれる作品。
オープニングの卵が割れる映像、鬼束ちひろのエンディング曲などすべてがしっかりと作りこまれていておもしろいドラマに仕上がっていました。
内容がふざけているにもかかわらず、主演が仲間由紀恵さん、阿部寛さんという美男美女だったのがミスマッチで奇妙な味わいを醸し出していました。
大奥の原作者よしながふみは対談集でこの作品について言及していましたね。
テレビドラマ『美しい隣人』（2011年）
コメディ要素が強かった『ＴＲＩＣＫ』とは打って変わってシリアスなサスペンス。
仲間由紀恵さんが演じたのはマイヤー沙希（本名 筧沙希）。
檀れいさんが演じた絵里子の隣に引っ越してきたミステリアスな女性です。
おしとやかな外見、気さくな性格で絵里子の義父母からも受けがいいですが、実はある「意図」を持って絵里子の家族に近づいていて…。
裏表がある沙希の性格、不可思議な行動、スリリングな展開が話題になったドラマです。
仲間由紀恵さんの演技力と研ぎ澄まされた美貌が光る作品。
長い黒髪、なめらかな白い肌、時折見せる暗い表情が視聴者の心をつかみ、続編が作られたほどです。
テレビドラマ『ありふれた奇跡』（2009年）
フジテレビ開局50周年記念ドラマ第2弾として制作。
脚本は山田太一。
主演は仲間由紀恵さんと加瀬亮さん。
仲間由紀恵さんが演じたのは中城加奈。
加瀬亮さんが演じた田崎翔太と駅のホームで自殺願望のある中年男性を助けたことから出会います。
後日、警察官を通じてふたりにお礼をした中年男性 藤本（陣内孝則）はある質問をします。
「どうして自分が自殺しようとしていることがわかったのか？」
実は加奈と翔太はそれぞれに秘密を抱え、自ら命を絶とうとした経験があったのです…。
自称天才マジシャン、任侠、復讐を決意した女性などエキセントリックな役が多かった仲間由紀恵さん。
本来、端正な容姿と落ち着いた雰囲気でホームドラマが似合うことを再確認させてくれたドラマです。
市井の人は悪人、善人がいるのではなく、立場によって見え方が変わるという多層的な人物造形が秀逸。
さすが山田太一脚本、と膝を打ちました。
知名度は低いですが、深いテーマを扱っているドラマです。
まとめ
仲間由紀恵さんが出演したおすすめの出演作は以下の通り。
- 『ＴＲＩＣＫ』
- 『美しい隣人』
- 『ありふれた奇跡』
興味を持った方はぜひ、ご覧くださいね。