日本では毎年10,000人の女性が「子宮頚がん」と診断されています。
現在は2人に1人が子宮頚がんになると言われており、この数字を見たら、必ず自分には起こり得ないなんて言い切れません。
今回は子宮頚がんのワクチンを無料で行える期間ができたとともに、子宮頚がんはどんな病気なのか、原因、症状などを勉強しましょう!
そして、ワクチンをまだ受けていない方は、受けに行ってみてはいかがでしょうか。
子宮頚がんってどんな病気?
子宮頸がんは、子宮の入り口にできるがんのことで、出産年齢と重なり、母親になってからかかることも多いことから「マザーキラー」とも呼ばれています。
自覚症状がないまま進行するという特徴があります。
自覚症状がないゆえに深刻化しやすく、日本では毎年10,000人以上の方が子宮頚がんと診断され、そのうち約2,900人もの女性が命を落としているのです。
子宮頚がんは何が原因で起こるの?
原因のほとんどが、ヒトパピローマウイルス(HPV)が性交渉から感染することが原因になっています。
コンドームなどの避妊用具では予防しきれず、海外の女性は84.6%の人が一度は感染するとも言われています。
HPVは子宮頚がんだけの感染ではありません。
肛門がんやコンジローマと呼ばれるイボの病気を引き起こす原因にもされており、HPVは、男女関係なく感染する可能性があります。
子宮頚がんの症状とは
子宮頚がんは初期症状がほとんどなく、自分が子宮頚がんになっていることが気づかれにくいため、どんどん進行してしまう可能性が高いです。
次の症状がある場合は、早めに受診を受けましょう。
- 性行為時に出血が見られる
- 生理時以外の時でも出血が見られる
- 普段とは違うおりものが増えた
上記のものは、子宮頚がんがある程度進行してから見られる症状です。
しかし、子宮頸がんを引き起こすリスクの高いHPVに感染しても、免疫機能が働くため、かならずしも「がん」になるわけではありません。
一部残ったウイルスの感染が続くと、細胞が異常な変化を起こして前がん病変になる場合があることから子宮頚がんが存在します。
先ほどのように、自覚できる症状がないため、検診を受けないと進行の度合いはわからないのです。
子宮頚がんの予防方法
HPVワクチンの接種
子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐ予防接種を医療機関で受けましょう。
しかし、HPVワクチンはその種類や接種時の年齢によって異なることから、2回もしくは3回の接種を受けていただく必要があります。
子宮頸がん検診
子宮頸がんは、初期の自覚症状が出にくく、自分では気付きにくい病気です。
そのため、定期的な検診によりがんになる前の段階やがんの初期に発見することが大切です。
また、HPVワクチンを接種していても、20歳を過ぎたら2年に1度、子宮頸がん検診を受けることが推奨されています。
20歳以上の女性が子宮頸がん検診を公費で受けられるよう取り組んでいる自治体もあるので、地域のホームページなどを確認してみましょう。
2023年4月から子宮頚がんワクチンを無料で受けられる!
「子宮頸がん検診無料クーポン」が配られます。
2023年4月2日から2024年4月1日までの間に20歳、25歳、30歳、35歳、40歳になった女性の皆様を対象としています。
対象者の女性は無料でワクチンが受けられる機会なので、ぜひ医療機関での受診をおすすめします。
まとめ
今回は「子宮頚がん」についてご紹介しました。
子宮頚がんは20代から30代の間にかかることが多く、まだ若いから大丈夫、自分は絶対にかからないとは言えません。
自分の健康のために若いうちから、HPVワクチンの摂取や子宮頚がん検診を受診しましょう!