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ドラマ『癒やしのお隣さんには秘密がある』は参加型コンテンツ!?【見どころと突っ込みどころを解説】

梅澤夏子原作のオンライン小説『癒やしのお隣さんには秘密がある』。

嶋伏ろう作画でコミックとして公開されると、800万回以上ダウンロードされた大人気作品です。

TwitterなどのSNSで宣伝しているため、ご存じの方が多いのではないでしょうか。

2023年7月から日本テレビの深夜枠で放送中。

主演は田辺桃子さん、小関裕太さん。

仁科蒼真を演じる小関さんの怪しさが話題になっていますね。

今回は『癒やしのお隣さんには秘密がある』の見どころ、突っ込みどころを解説したいと思います。

目次

『癒やしのお隣さんには秘密がある』原作小説・コミックの見どころ

コミックの見どころはヒロイン 蓬田藤子(よもぎだ ふじこ)のキャラクター。

高校卒業後、派遣会社に登録。

3年の下積みを経て現在の会社に正社員として迎えられた25歳のOLです。

貧しい家庭に生まれ、大学進学を控えた弟のために仕送りをする心優しい女性。

逆境にもめげない明るい性格ですが、恋愛運はゼロ。

ロングヘアで明るい笑顔、元気がよく、共感を呼ぶ登場人物ですね。

そんな彼女が住むアパートの隣に、イケメン会社員 仁科蒼真(にしな そうま)が引っ越してきます。

ふたりはすぐに親しくなり、藤子の生活に仁科が「癒やし」を与えてくれる…というかなりご都合主義的な設定です。

ですが、こんな夢のあるストーリーもいいですよね。

現代人は疲れています。

虚構の世界まで世知辛くあってほしいとは思いません。

ヒロインと同様、性格がいいイケメンに癒されたい。

そう思う人が多いはず。

けれども、この仁科さんには秘密があるというのがこの作品のメインテーマ。

SNSやドラマ1回目でネタバレしているので書きますが、お隣のイケメンは藤子さんのストーカーだったのです。

『癒やしのお隣さんには秘密がある』の突っ込みどころ

引っ越してきた仁科蒼真は実はエリート会社員でお金持ちという設定。

仁科は藤子の生活習慣を知りつくしているストーカーなのですが、安アパートに引っ越してきたにもかかわらず、そのまま高級車を使っています。

裕福だとバレてもいい、と思っていたのでしょうか?

どうして安いアパートに住んでいるのか疑問を持たれるのは時間の問題なのに。

藤子と毎日のようにベランダで話し、親しくなっていけば仁科の部屋に立ち寄る可能性は高くなります。

ですが、あの部屋。

壁一面に藤子の隠し撮り写真。

ストーカーであることがバレバレですよね。

藤子と仁科のアパートはベランダを隔てる壁に穴が開いている状態。

いつトラブルが起きて藤子が仁科の部屋を覗くかわかりません。

どうして居住空間とストーカーのアジトを分けなかったのだろう?と思ってしまいました。

資金は潤沢なのに詰めが甘いですね。

韓国映画の傑作スリラー『カル』にヒロインのストーカーが出てきます。

ストーキングのための部屋を用意し、鬼気迫る雰囲気を醸し出していました。

あれくらいの演出は欲しかったですね。

そのほか、細部の甘さはたくさんあります。

ですが、これは多分、『癒しのお隣さんには秘密がある』が参加型コンテンツのため。

みんなでわいわい話し合い、突っ込みを入れて楽しむ作品なのでしょう。

SNSやドラマで早々にネタバレしているのがその証拠。

ガチガチのサスペンスではありません。

仁科の甘い笑顔や言葉、ときおり垣間見られる危険な一面にハラハラする時間まで含めたエンターテインメント作品なのです。

https://twitter.com/dorikun_m127/status/1680468677110517761

『癒やしのお隣さんには秘密がある』今後のストーリー展開

日本のドラマにストーカーが登場したのは1997年。

TBS『ストーカー・誘う女』、日本テレビ『ストーカー・逃げきれぬ愛』が同時期に放送され、どちらも高い視聴率を獲得しました。

2作品とも、ラストはストーカーが反省する大団円を迎えます。

時は流れて26年。

「ヤンデレ」「ヤミキュン」という言葉が定着した現在、フィクションの中ではストーカーの扱いが変わってきています。

「お互いがよければ問題ない」という扱いですね。

藤子と仁科が原作小説同様に結ばれることもありえますね。

実は、現実の世界でもストーカーと結ばれている人は存在していて、作家である岩井志麻子さんの元配偶者は彼女のストーカーだったそうですよ。(中村うさぎ著『人生張ってます 無頼な女たちと語る』小学館)

まとめ

『癒やしのお隣さんには秘密がある』は、ヒロイン同様、仁科さんの動きにドキドキしながら楽しむコンテンツです。

設定の不自然な点にはツッコミを入れたり、笑ったりしながら鑑賞しましょう。

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