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実写ドラマ化記念!ヨシノサツキ原作漫画『ばらかもん』の魅力を語る

2023年7月12日(水)フジテレビ「水曜22時枠」で放送されるドラマ『ばらかもん』。

主演は杉野遥亮さん。

長崎の五島列島を舞台に、都会から移住した青年書道家 半田清舟(はんだ せいしゅう)と島民たちとの交流を描いたヒューマンドラマ・コメディです。

『ばらかもん』とは五島列島の方言で「元気者」のこと。

すでにアニメ化された作品で、人気のほどがうかがえますね。

この記事ではヨシノサツキ『ばらかもん』の魅力を語りたいと思います。

ヨシノサツキ『ばらかもん』の概要

もともとは2018年4月『ガンガンパワード』に読み切りとして発表された作品。

その時に反響が大きかったことから、続編が描かれることになります。

2009年には『ガンガンONLINE』に移動。

2019年まで月1回のペースで連載されました。

作品の舞台である五島列島は作者ヨシノサツキの出身地。

作中、島特有の方言や風習、食べ物が紹介されています。

コミカルでさらっと明るいストーリーで、人間同士の距離感が絶妙です。

ヨシノサツキ『ばらかもん』 絵柄と登場人物の魅力

https://twitter.com/tsunamate/status/1678421319715569668

『ばらかもん』の魅力はなんといっても絵柄。

輪郭線がはっきりとした絵で、キャラクターがいきいきしていて個性的。

背景はすっきりと無駄がなく、描き込みは少なめ。

場の空気を表現するのが得意な漫画家さんで、長崎の空や海の様子が伝わってきます。

そして、主人公 半田清舟はキャラクターが立っています。

20代の、実力のあるイケメン書道家。

父親も書道家ですが、半田は父親に対して複雑な感情を持っている様子。

負けず嫌いな性格で、プライドが高く自分の書をけなした館長を殴ったことから長崎に移住することになります。

都会では一匹狼でしたが、五島に移り住んでからは島民たちときさくに接しています。

島で暮らすうちに、自分と父親との関係に向き合う場面も。

猫が好きなのに猫アレルギー。

クールな外見に似合わず、怪談におびえたり、生きた魚に触れなかったり、ちょっとぬけた一面を持っています。

『ばらかもん』五島列島の島民たちの魅力

生意気な小学生の琴石なる(こといし なる)、中学生の山村美和(やまむら みわ)、新井珠子(あらい たまこ)は半田が借りた一軒家を「基地」にしていた子供たち。

半田が引っ越してからも家に出入りしています。

借家の管理人夫妻の息子 浩志もひょんなことから半田と親しくなります。

彼らは東京には行ったことがない根っからの島育ち。

おおらかで、たくましく、そのパワーは清舟がたじろぐほどです。

海水浴の回で、美和や珠子が水着ではなく体操着で泳ぐシーンにはびっくり!

しかも、作者によると実話らしいので、「海育ち」ってすごいと思いました。

慣れない人が着衣のまま泳ぐと危険なので、絶対にまねしないでくださいね。

島民たちの性格がおだやかで人懐こいところもほのぼのしていていいですね。

ちょっと口が悪くても、裏表のない人たちは一種のスパイスになっています。

『ばらかもん』の魅力 五島列島の生活がリアル!

https://twitter.com/ktn_tvnagasaki/status/1676171001229639680

長崎はおおらかな土地柄です。

長崎県の人々はおうようで人当たりがよく、芯が強い印象。

私が好きな回は、東京から来た半田の知り合いと美和たちが魚釣りに行く「ひさんいを」。

アジのサビキ釣りシーンは、美和たちの釣った魚がビチビチと動く様子がリアル!

これは実際に釣りをした人でなければ描けません。

また、大物を釣るために美和たちが「えびす」というおまじないを唱えるところ。

地方色と臨場感が出ていてぐっときますね。

フランシス・コッポラ監督作『ゴッドファーザー パート2』のラストに釣りをする箇所があるんです。

「マリア様の名前を唱えると魚が釣れる」というエピソード。

この話はコッポラ幼少時代の思い出だとか。

どこの国にも似たような習慣があるのだな、とおもしろく感じました。

また、漫画に出てくる大根のお漬物「このもん」。

「香の物」がなまった名称のようですが、おいしそう。食べてみたくなりますよ!

まとめ

五島列島の大自然の中で、自分を見つめ直す書道家 半田清舟。

彼を取り巻く島民たちのパワフルさが魅力の『ばらかもん』。

気になったら、原作も手にしてくださいね。

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