2023年、今年もNHK紅白歌合戦のトリが発表されネットで話題になっていましたね。
大トリはMISIAさん、白組のトリは福山雅治さんです。
この顔ぶれは4年連続。
SNSではこの「安定感」に居心地の良さを感じている人もいれば、人選に不満を持つ人もいるようです。
そんな紅白歌合戦の「大トリ」ですが、史上最年少は誰だったのでしょうか?
この記事では紅白歌合戦のトリ、大トリについて紹介したいと思います。
そもそも、「トリ」とは
私たちが日常的に使っている言葉「トリ」。
そもそも、どういう漢字をあてて、どんな意味を持つのでしょうか?
大辞林には次のように記載されています。
【取り】
②寄席で、最後に出演する人。「―をつとめる」
『大辞林』
寄席において、トリはとても重要なポジション。
実力・人気を兼ね備え、お客が呼べる名前であることが重要です。
また、演じる時間も長く、昔は自分以外の演者を決める権利を持っていたといいますから、大ベテランの到達点ですね。
「終わりよければ全てよし」という言葉があるように、ラストの印象はとても大切です。
最後の演者が見事に演じれば、途中トラブルがあってもお客様は満足して家に帰ります。
紅白歌合戦 史上最年少 大トリは美空ひばりさん
長年続いている年末の風物詩、紅白歌合戦。
史上最年少の大トリは1957年の美空ひばりさんです。
その年齢はなんと20歳。
9歳でデビューし、瞬く間に国民の心をつかみ不動の地位を築いた美空ひばりさん。
彼女だからこそできた偉業ですね。
また、美空ひばりさんは史上最年少大トリの記録だけでなく大トリ、トリを務めた数が最多。
北島三郎さんと同率一位ですが、お亡くなりになった年齢を考えるとそのすごさがわかりますね。
史上最年少 トリは山口百恵さん
番組のラストを飾る大トリではなくとも、紅組・白組のトリも大切。
トリの史上最年少は山口百恵さん。
1978年、御年19歳11か月で大ヒット曲『プレイバック part2』を熱唱し、見事トリを務めあげました。
それまでは演歌の大物が恒例だったトリに、若い歌手が抜擢されたのは晴天の霹靂。
日本中が大騒ぎしたものです。
筆者はこの時の紅白歌合戦を覚えていますが、両親の世代は不満を爆発させていましたね。
大トリは沢田研二さんでしたからこれも革新的。
年長者の反発は山口百恵さんの楽曲が当時、少しとがっていたことにも起因しているでしょう。
ですが、山口百恵さんの魅力と歌唱力はそんな外野の意見をものともしませんでした。
今では、人気アイドル歌手やアイドルグループがトリになることが多く見受けられますが、この流れを作ったのは山口百恵さんですね。
大物演歌歌手だから、芸能界の重鎮だから、ではなく人気と実力で勝負。
歴史に風穴を開けた山口百恵さんは本当にすてきですね。
最近、外国人YouTuberさんたちがこの時期の山口百恵さん動画を見て「かっこいい」と騒いでいますが、この認識は世界に通じるのだなとおもしろく思いました。
白組のトリ 最年少は橋幸夫さん 22歳
白組のトリで最年少は橋幸夫さん。
1965年「あの娘と僕」でトリを飾っています。
当時、橋幸夫さんは舟木一夫さん、西郷輝彦さんとともに「御三家」と呼ばれるほど人気のある歌手でした。
この起用も、当時としては異例の大抜擢だったのかもしれませんね。
まとめ
紅白歌合戦の史上最年少大トリについて紹介しました。
大トリの最年少は美空ひばりさんの20歳。
紅組のトリは山口百恵さんの19歳11か月。
白組のトリは橋幸夫さんの22歳です。
どの方々も日本歌謡曲に大きな足跡を残す有名な歌手ですね。
こう見ていくと、マンネリに見えるNHK紅白歌合戦も時代とともに変化しているのがわかっておもしろいですね。