オールスターキャストで話題の『ONE DAY〜聖夜のから騒ぎ〜』に出演中の中谷美紀さん。
相変わらずおきれいですよね。
お若い頃からこれほど外見に変化がない方も珍しい。
共演の二宮和也さんも老けない方なので、パラレルワールドを見ている錯覚におちいります。
中谷美紀さんの演技を見ていて、過去作に思いをはせる方も多いかと思います。
「中谷美紀さんがチェロを弾くドラマがあったような…」
「堂本光一さんと出ていたのは何?」
そんな方のために中谷美紀さんがチェロを弾いていたドラマについて紹介したいと思います。
中谷美紀さんがチェロを弾いていたドラマは『ハルモニア この愛の涯て』
中谷美紀さんがチェロを演奏していたドラマは『ハルモニア この愛の涯て』。
サブタイトルは「このあいのはて」と読みます。
ハルモニアとはギリシャ語で「調和」のこと。
また、ギリシャ神話に出てくる女神の名前でもありますね。
日本テレビ制作で1998年7月から9月まで放送されていた全9回の作品です。
当時、立て続けに連続ドラマに出演していた堂本光一さんと人気女優である中谷美紀さんの共演で話題になりました。
原作は直木賞作家 篠田節子の同名小説。
篠田節子の直木賞受賞作『女たちのジハード』が映像化され、人気を博していた時でしたので話題性も抜群でしたね。
原作小説『ハルモニア』は1998年1月の刊行ですから、半年後にドラマ化されたことになります。
ドラマ『ハルモニア この愛の涯て』のあらすじ
音楽大学でチェロを専攻している東野秀行(とうの ひでゆき)は仕事先のリゾート施設「泉の里」へ向かう自動車の中で事故を目撃します。
少年が大きな木から落ち、動かなくなっているのです。
秀行は近くにいた女性に声をかけ、助けを求めに行く間、少年を見ていて欲しいと頼みますが、女性は無表情で秀行を見ようともしません。
女性の名前は浅羽由希(あさば ゆき)。
脳に障害を持ち、言語を解さず、感情も持たない彼女に秀行はチェロを教えることになります。
すると、秀行の周囲でおかしな現象が起きるようになり…。
ドラマのサブタイトルを見ると恋愛ものと誤解されそうですが、実はホラー。
憂い顔の堂本光一さん、無表情の中谷美紀さんがなんともいえない雰囲気を醸し出すドラマでした。
セリフなし・表情なしですべてを表現する難役に体当たりでのぞんだ中谷美紀さんが素晴らしかったですね。
日本テレビドラマ『ハルモニア この愛の涯て』 原作との違い
ドラマと原作には大きな違いがあります。
まず、主人公 東野秀行の設定。
原作では音大を卒業し、チェロの教師をして教え子を数十人抱えています。
本人は教師ではなく演奏家を自負しているのですが、演奏だけでは食べていけず、やむを得ずといったところ。
年齢はドラマよりずっと上ですね。
由希を初めて見たときに「少女」と思ったところからも二十代後半から30代前半と思われます。
浅羽由希はふっくらとした頬、ゆるく編んだ髪を持つ美少女。
脳の障害から感情を持たないはずですが、東野の演奏を聞いたとき笑顔になった(と東野が感じた)など不可思議な面を持ちます。
原作の見どころは秀行と由希の交流、超常現象のほかに、主人公の葛藤があります。
音楽家としての矜持、夢と現実、追い詰められて行く中で由希に傾倒してしまう描写がリアルです。
時折挟まれる業界の事情も興味深い。
プロは「天才」という言葉をみだりに使わない、才能を持っている者ほど途中でやめるなどどの世界でも共通する点は面白かったですね。
ドラマ版はふたりの交流にスポットを当てている印象を受けました。
ドラマ『ハルモニア この愛の涯て』はどこで配信されている?
人気俳優が出演し、サントラ盤が販売されていたほど劇中曲が優れていた『ハルモニア この愛の涯て』。
若き日の堂本光一さん、中谷美紀さんの美しい姿が焼き付けられているにもかかわらず現在どこの動画配信サイトでも配信されていません。
DVDになっていないため、レンタルもできない状態です。
ファンは中古VHSを購入し、ビデオデッキで鑑賞している様子。
とても残念ですね。
ビデオに録画して保管している知り合いがいたら、ラッキー。
ぜひ、見せてもらいましょう。
まとめ
中谷美紀さんがチェロを弾いていたドラマは、1998年放送の日本テレビ『ハルモニア この愛の涯て』。
現在、どこの動画配信サイトでも配信されていません。 DVDにもなっていないため、どうしても見たい方は中古VHSを購入しましょう。