2022年度を迎え各局では新人アナウンサーが発表され研修も始まりましたが、その一方で3月末で退職したアナウンサーも多くいました。
テレビ局の花形ともいえるアナウンサーを辞める理由にはどういったものがあるのでしょうか?
局アナが退職するのに何か特別な理由があるのか調査してみました。
アナウンサーが辞める理由って何なの?
アナウンサーの退職理由を調べてみましたが結婚などの人生の節目で退職するのは女性アナウンサーに多く、他の退職理由も一般的な職業と大きな違いはありませんでした。
- 結婚や出産
- 転職する(フリーになる)
- 体調不良
富川悠太アナウンサーの「トヨタ」への転職や、桝太一アナウンサーの「同志社大学の研究員」への転身は世間を驚かせましたね。
他にも日テレの佐藤義朗アナが家業を継ぐため5月末に退職予定、フジテレビの久代萌美アナと久慈暁子アナがフリーに転身と理由はそれぞれですが退職者が相次いでいます。
局アナが退職するのはなぜ?
ここ数年情報番組では局アナではなく、タレントやフリーアナウンサーに司会を任せている局が多くあります。
局アナにとって帯番組の司会というのは大きな仕事で目標でもあるのですが、その機会がなかなか得られないのが現状です。
2020年3月、元テレビ東京でフリーの大橋未歩アナが「5時に夢中!」(TOKYO MX)で、「TBSアナウンサーの子たちに聞いたのは、なんでTBSを辞めるのかっていうと、帯が全員外注だから辞めるって言ってましたね。朝は夏目三久ちゃん、夕方はホラン千秋さん、夜は小川(彩佳)アナってなって『全部外注で私たちに帯の仕事が回ってこないから辞めるんです』って」と、以前テレビ番組で共演した際に聞いた話として暴露していた。
Asagei+
司会の仕事を得たとしたとしても、タレントさんより給料は低くてモチベーションも上がらないのも理由の一つかもしれませんね。
また2017年にはTBSの吉田明世アナウンサーが週6日の激務の末に生放送中に倒れ、労働基準法に引っかっているのではないかと問題になりました。
給料が安くて待遇も良くなければ「早いうちに辞めよう」という考えになり、退職する人が多く出てもおかしくないのではないでしょうか。
フジテレビは早期退職者を募集
そんな中フジテレビでは勤続10年以上、満50歳以上を対象として2022年3月末に退職する早期退職者を募集しました。
通常の退職金に加え特別優遇加算金を加算して支給、再就職を希望する人には支援を行うということで60人の希望者が名乗り出たそうです。
アナウンサーからは以下の人が早期退職をしましたが、有能な人から辞めていくと惜しむ声が多く上がりました。
- 境鶴丸さん(57) アナウンス室副部長→総務局適正業務推進室内部監査部
- 田代尚子さん(55) 報道系の元アナウンサー 編成制作局アナウンス室デスク担当部長→国際開発局国際部
- 佐藤里佳さん(55) 元アナウンス室長
- 野島卓さん(55) アナウンス部長→編成局アナウンス室兼報道局
- 塩原恒夫さん(58) BSフジ広報局専任局次長→BSフジ編成局広報担当局長
- 福原直英さん(54) 元アナウンス室主任「みんなのKEIBA」実況アナウンサー
アナウンサーは退職してフリーになるのが定番でしたが、最近ではYouTubeやSNSで発信をしたり起業をするという選択肢も選べる時代になりました。
実力や実績のあるアナウンサーであれば退職しても自身のチャンネルやアカウント・会社で稼いでいけるので心配は少ないですよね。
このフジテレビの早期退職は他の局にも影響を与えていると思われ、今後独立するアナウンサーが増えるのではないでしょうか。
アナウンサーが辞める理由って何?局アナが退職するのはなぜ?まとめ
これまでアナウンサーの退職する理由としてフリーに転身・転職・結婚などが多かったのですが、近年ではその背景に帯番組の司会を局アナではなくタレントやフリーアナウンサーに任せる番組が増えたという現実があります。
司会を任される機会が少ない上に局の職員としての仕事もあり、激務で給料は決して良くないので仕事のやりがいが感じられないのではないでしょうか。
YouTubeやSNSで発信したり起業することもできる時代なので、今後元アナウンサーの活躍の場はテレビからYouTubeへと移っていくのかもしれませんね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。