ヨシタケシンスケさんの絵本「かみはこんなにくちゃくちゃだけど」は2022年4月に発売されました。
”夢は叶わない”と明言する児童書ということで、とても話題になっていますがどんなお話なのか気になりますよね。
この作品はヨシタケシンスケさんがご自身で書かれた絵本では25作品目となりますが、イラストレーターでもあるヨシタケさんの絵も特徴的なんですよね。
今回は絵本作家のヨシタケシンスケさんのプロフィールや絵本「かみはこんなにくちゃくちゃだけど」のあらすじ、夢は叶わない児童書という真相をご紹介します。
「かみはこんなにくちゃくちゃだけど」のあらすじ
絵本「かみはこんなにくちゃくちゃだけど」はヨシタケシンスケさんの「あつかったら ぬげばいいのに」の姉妹編になります。
歌手になりたいと願う女の子や自分が何に向いているかわかったおじいちゃん、朝顔の花が咲いたのを発見した女の子などが登場し、
”生きていると良いことも悪いこともあるけど、自分だけ楽しみや幸せと感じることを見つけてみよう”
というメッセージが込められているように感じます。
”かみはこんなにくちゃくちゃだけど・・・・”というネガティブにも感じる表現も捉え方で変わんだと感じました。
閉塞感を抱いて生活している人が多い現在、月日だけは進んでいきますが、できる限り明るい方をみて過ごしていきたいものですよね。
そんな思いを抱えつつ生活を送る人へそっと寄り添ってくれるような絵本になっています。
〇〇ができた!〇〇だけど。とネガティブな形で進んで行く物語ですが、逆から読んだら〇〇だけど、〇〇できた!となり、ポジティブな形に早変わり!
是非、色んな視点から読んで楽しんでみてください。
子供さんと一緒に呼んで、どう感じたか、自分ならどうするのかと話しをしてみるのもおススメですよ。
夢は叶わないという児童書とは?
「夢は叶わない」と言い切る児童書というのは珍しいですが、絵本「かみはこんなにくちゃくちゃだけど」では作者のヨシタケシンスケさん自らが、「信じていれば夢は叶う」みたいな事は描きたくないとハッキリと発言しています。
そんな事は嘘なので、夢が叶わなかった人も絵本には出てくるし、自分に思い通りにならないことがあるのが現実という「思い通りにならないこと」を描いたそうです。
自分の子供に面と向かって「世の中は不公平な物だよ」とは言えないというヨシタケシンスケさんですが、親や学校の先生が立場上伝えられないことを補完するのがフィクションの役割という事。
世の中、どうにもならないことって沢山あるけど、それをきちんと描いている児童書が「かみはこんなにくちゃくちゃだけど」なんだと思います。
大人になると「わからない=つまらない」と思ってしまいますが、子供は違い「意味はわからないけど、なんか面白い」と感じてもらえればと話されていますよ。
この本を子供と読むことでお子さんの感性を知ることができるかもしれませんね。
ヨシタケシンスケのプロフィール
- 名前:吉竹伸介(よしたけしんすけ)
- 生年月日:1973年
- 出身地:神奈川県茅ヶ崎市
1998年に大学の仲間達と共同アトリエ「スタジオビックアート」を結成。
2007年に「パンダグラフ」と改称し、立体造形を得意とするクリエイティブユニットとして、幅広い分野で活動していました。
2013年に初のオリジナル絵本「りんごかもしれない」を刊行、この時ヨシタケ先生は40歳で絵本作家デビューされています
筋立てのない絵本で「ぼくのニセモノをつくるには」「このあとどうしちゃおう」と続くシリーズは、「発想絵本」と呼ばれています。
SNSで話題になった「もうぬげない」は2016年第26回けんぶち絵本の里大賞を受賞。
「おしっこちょっぴりもれたろう」で第29回けんぶち絵本の里大賞を受賞しています。
今は二児の父でいらっしゃり、今後も子供だけではなく、大人も楽しめる絵本を発売されるのが楽しみです。
「かみはこんなにくちゃくちゃだけど」のあらすじは?夢は叶わない児童書って?まとめ
「かみはこんなにくちゃくちゃだけど」のあらすじですが、日常にある希望を見開き2コマで展開し、前後読む順番を変えると印象が変わると話題の絵本です。
子供だけじゃなくて、大人からも支持されている絵本ですよ。
夢は叶わない児童書と作者のヨシタケシンスケさんもコメントしていますが、それでも読んだ人の心に残る作品になっています。
是非、家族みんなで読んで欲しい絵本ですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。