2022年7月13日の日本時間午前4時17分ごろにイースター島近海で大きな地震がありました。
被害状況が気になる所ですが、イースター島はどこにありどこの国なのかご存じない方も多いのではないでしょうか?
また、イースター島と言えばモアイ像が有名ですが、具体的にどんな名所があるのでしょうか?
今回はイースター島の基本情報や名所について、さらに今回の地震の被害状況について調べてみました。
この記事を見ればこんなことが分かります!
・イースター島がどこにあってどの国の領土なのかについて
・イースター島の名所や謎について
・イースター島の今回の地震での被害について
イースター島ってどこにある?どこの国・領土で人口は?
イースター島って名前はよく聞くけど、どこにあるのか、どこの国なのか知らないという方もいらっしゃると思います。
イースター島はチリ共和国の領土で、火山の噴火によって生まれた太平洋に浮かぶ火山島です。
チリの領土とは言っても首都のサンティアゴからおよそ3700㎞も離れており、さらに一番近い有人島までも約2000㎞離れているという孤島と言うにふさわしい島です。
人口は4000人ほどで島の全周は約60㎞、面積は約180㎢となっており、こんなに小さな島ですがちゃんと空港もあります。
島にあるマタベリ国際空港は島の規模にしては長い3.3kmの滑走路を保有しているんですが、これは昔NASAのスペースシャトルの緊急着陸場だったことが関係していて、スペースシャトルが着陸できるくらいの大きさにする必要があった為、この大きさになったとされています。
そんなイースター島ですが、『イースター島』以外にも名前があることはご存知ですか?
1つ目は現地語で『ラパ・ヌイ』という名前で、これはポリネシア系先住民の言葉で『広い大地』を意味しています。
2つ目はこちらが実は正式名称で、『パスクア島』と名前が付いていて、こちらはスペイン語の「Isla de Pascua」が元になっていて、この「パスクア(Pascua)」というのはスペイン語で復活祭、つまりイースターを意味しているんです。
なぜイースター島やパスクア島と呼ばれるようになったかと言うと、1722年にオランダの軍人だったヤーコプ・ロッヘフェーンが復活祭(イースター)の日にこの島を発見したことが由来だとされています。
イースター島の名所や謎は?
イースター島は1995年に世界遺産に登録され、行くのにかなり時間がかかって不便なのにも関わらず人気の観光地でもあります。
そこでここでは人気の名所とモアイの謎についてご紹介したいと思います。
名所①アナケナビーチ
こちらはイースター島北東部にあって、イースター島で唯一遊泳することができるビーチになります。
最初にイースター島に移住してきたポリネシア系移民が上陸した場所とも言われており、神秘の島とはまた違った南国ムード満点のビーチなんだそうです。
このビーチのすぐそばには島の中で最も保存状態が良いと言われているモアイ含め7体のモアイが立つ『アフ・ナウナウ』があります。
名所②アフ・トンガリキ
こちらはイースター島最大の「アフ」で、「アフ」というのはモアイを載せる石の祭壇の事、中に遺体を安置した墓地になっている物もあり、現在でも島民にとって神聖なものとされています。
ここに現在立っているモアイは修復されたもので、過去には島内の部族抗争によって引き倒されてしまったり、津波によって内陸に流されてしまったりしました。
島の南海岸に面した位置にこの「アフ」はあり、重量は86t、立っているモアイ像の中では島内最大の物を含む15体がここには立っています。
名所③ラノ・ララク山
ここはかつてのモアイ製作工場と言われており、製作途中のモアイや運び出し途中のモアイが約400体も残っています。
また、ここのモアイは「アフ」に載っているモアイと違い触ることはできませんが間近にまで近づくことができ、正座するモアイやお腹に船が彫られているモアイなど、変わったモアイもいくつか現存しているそうです。
作りかけのモアイの中には20mを超える高さのモアイもあるそうで、さながら崖に彫られた仏像のようです。
名所④オロンゴ儀式村
ここはイースター島南西部に位置するラノ・カウ山の山頂付近にある1500年ごろから行われていた鳥人儀式の祭場です。
鳥人はイースター島で崇拝されていた創造神マケマケの化身で、頭が鳥で体が人という容姿をしている神だそうです。
この儀式は部族抗争によってモアイが倒された後に盛んに行われるようになったと言われており、戦士階級の首長がこの山頂から駆け下りて泳いで近くの島にある渡り鳥の卵を持ち帰り、持ち帰った者の部族の族長が1年島を統治するという儀式だったと言われています。
この儀式の恐ろしい所は、この泳いで渡る島の周りは潮の流れが速く、さらにサメがうようよと泳いでいたというのですから、かなり命がけの儀式だったことが分かります。
名所⑤アフ・タハイ
こちらもまた「アフ」ですが、宿泊地が集まる島唯一の村であるハンガロア村から歩いて10~15分ほどで行けるという好立地にあります。
その為夕陽を見るために観光客はもちろん現地の人もたくさん集まる人気のスポットなんだそうです。
ここのモアイも倒されてしまっていたのですが、1974年にアメリカの考古学者のウィリアム・ムロイによって復元されました。
名所⑥プナパウ
こちらは島の南西にある石切り場跡と言われており、ここでは一部のモアイの頭に載っている帽子「ブカオ」を切り出していたと言われています。
この「ブカオ」は髪を結ったものを表わしていると言われていて、日本で言うところの「まげ」に似たものという説が有力視されています。
ここもモアイの制作場所『ラノ・ララク山』と同じように、作られて放置されたのかいたるところに「ブカオ」が落ちているそうです。
謎①モアイは何体あるのか
現在島内には約1000体ものモアイが存在すると言われていますが、『ラノ・ララク山』で見られるように、山肌の浸食によって埋まってしまっている物もある為、正確な数は分からないんだそうです。
ただ、鳥人儀式のように覇権争いがあったことから、分家した部族がいくつもあり、その部族が競うように造っていたと考えられている為、かなりの数があると考えられています。
謎②モアイは誰が何の為に造った?
モアイを造った人は島の先住民部族たちだと考えられていますが、その目的については謎のままです。
しかも、モアイは造られた時期によって形が異なっており、初期の物には下半身が付いていたり、末期の頃には長い顔と鼻にくぼんだ目と、私たちがイメージするモアイの形になっています。
一説には祭祀の為とも言われていますし、集落を守るように海岸に村の方を向いて立っていることから守り神とも言われていますが、真実は謎のままです。
謎③モアイをどうやって運んだ?
人よりもはるかに大きいモアイですが、その運搬方法も謎のままです。
丸太にモアイを倒して乗せて大人数で引っ張ったとか、現代科学でも及ばないような高度な技術があったとか、いろんな説が提唱されていますが、いまだ核心に迫る結論には至っていません。
イースター島は火山島なので山が多く、そういった場所を通って無傷の状態でモアイを運んでいくのは至難の業だと思いますが、モアイにそういった運搬傷は見られないというんだから、謎しかありません。
イースター島の地震被害はどのエリア?
今回の地震は日本時間の7月13日午前4時17分頃に発生し、マグニチュードは6.8、震源の深さは10㎞だったそうです。
1960年に発生したチリ大地震では津波が発生し、海岸線に立っていたモアイ像が流されてしまうという被害もありましたから、今回も被害がないか心配ですよね。
ただ、今回は震央近くに陸地はないそうで、イースター島周辺とは言いつつも約700㎞離れた地点だそうなので、揺れによる被害も津波の発生もないと言われています。
イースター島ってどこにある?どこの国・領土で人口や名所は?まとめ
今回はイースター島の基本情報や名所などの情報をご紹介しました。
日本からはかなり遠く最短でも16時間以上かかるイースター島ですが、人生で1度は行ってみたいですよね。
また、いまだ解き明かされていないモアイの謎もいつか少しずつ解明されることを期待したいですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。