フィギュアスケート男子の羽生結弦さんが、2022年7月19日にプロスケーターへの転向を発表し、記者会見が都内ホテルで開かれましたね。
羽生結弦選手といえば、オリンピックや世界選手権などで多くのメダルを獲得し、素晴らしい演技で国内外でも有名なことから「プロのフィギュアスケートの選手じゃなかったの?」と思われた方もいるのではないでしょうか?
ここでは、フィギュアスケートのプロ転向とはどういうことなのか?またアマチュア選手との違いについてご紹介します!
フィギュアスケートプロ転向とは!アマチュアとの違いは?
フィギュアスケートのファンの方はご存じかもしれませんが、オリンピックや世界選手権などの大きな大会で活躍している選手は、プロではなくアマチュアの選手になんですよね。
フィギュアスケートでのアマチュアの定義は、国際スケート連盟(ISU)に登録している各国のスケート連盟に加入し、選手登録をしている選手をアマチュアと呼び、正式にはエリジブル(有資格者)という言い方が使われます。
かつてはISU主催のフィギュアスケートの大会は賞金が出ることはなく、アマチュア選手はアイスショーに出ることも禁止だったため、メダリストになって知名度があがると即プロへと転向する選手が多かったようです。
そのプロ化への加速に歯止めをかける措置として、大きい大会での賞金制度や所属するスケート連盟の承認を得たアイスショーに出場し、出演料を受け取ることが可能となるなどの変更が行われました。
そして現在では、アマチュア選手にもスポンサー企業がつき、テレビやCM、アイスショ―に出演するなど、様々な活動が可能になったことで、フィギュアスケートのプロとアマチュアの垣根はあいまいになっているようですね。
プロとして活動するには、選手が引退届を出して選手登録を解除することが必要で、それにより、オリンピックや世界選手権に出る権利を失うということになります。
フィギュアスケートの現役生活はなぜ短い?
様々なアスリートが活躍されるスポーツ界においても、フィギュアスケートの現役としての選手生命はとても短いと言われていますよね。
現役引退を発表された羽生結弦さんの年齢は27歳で、浅田真央さんや織田信成さんが引退されたのは共に26歳と、フィギュアスケート選手の多くは20代で現役引退を表明されています。
フィギュアスケートではジュニアからシニアに上がったばかりの若い選手(13歳から15歳)が、その体の軽さからいきなりトップ選手になり、それから肉体的に成熟していくと体重が増え、身長が伸びることでバランスが崩れてしまうことが多いそうです。
また、ジャンプして着地したときにかかる負荷は体重の5~8倍ほどの力がかかると言われていて、華麗なジャンプをするには選手の足腰や体に、相当な負荷がかかり蓄積されていきます。
そういったことにより、トップ選手としてのポジションを維持できなくなっていくというのが現役選手としての寿命が短いと言われるひとつの理由なのではないでしょうか。
フィギュアスケートプロの年収ってどれくらい?
フィギュアスケーターのプロ転向後の主な活動内容
- アイスショ―
- タレント業
- 解説者
- コーチ
- 振付師
プロのフィギュアスケーターになると、主にこのような活動をされる方が多いですが、どれくらいの収入を得ることができるのでしょうか。
フィギュアスケートのアマチュアは、スケート連盟の規定でスポンサー料などが差し引かれたり、メディア出演やスポンサーにも制限があると言われています。
なのでプロに転身することで、その規約が無くなり、アマチュア時代よりも収入が増えると考えられますよね。
例えば、織田信成さんのアマチュア時代の年収は400万円ぐらいだったそうですが、プロに転身後、バラエティー番組などの出演で収入が50倍になったと言われています。
また、羽生結弦さんはANAと専属契約を結んでいて、契約料がおよそ5,000万円で、契約しているスポンサーも数多くあることから、収入を合わせると3億円を超えるとも。
CM出演料も含めたら、さらに多くの収入があると考えられ、アマチュア時代の知名度の大きさにより、プロになってからの年収は大きく変わってくると言えますね。
フィギュアスケートプロ転向とは!アマチュアとの違いは?まとめ
ここでは、フィギュアスケートのプロ転向とは?アマチュアとの違いについて、また現役生活はなぜ短いのかについてご紹介いたしました!
フィギュアスケートでは、アマチュアの方に人気が偏っている現状ですが、羽生結弦選手のように有名な選手がプロに転向することにより、今後はプロへの注目度も高まっていきそうですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。