「ハウルの動く城」のはじまりで荒地の魔女によっておばあさんの姿に変えられてしまった18歳の「ソフィ」。
しかし物語の中でおばあさんの姿が少し若返ったり、またおばあさんに戻ったりコロコロと姿が変わることが気になりませんでしたか?
どうして魔法が消えていないのに姿が変化するのか、その謎は「かけられた魔法」に秘密があるようです。
物語の中でソフィの姿がコロコロ変わる理由と「魔法の正体」について紹介します。
「ハウルが動く城」ソフィが荒地の魔女にかけられた呪いの正体は?
帽子店を訪れた荒地の魔女の呪いによっておばあさんの姿にされてしまったソフィ。
呪いのことを誰かに話そうにも、勝手に口が閉じてしまい話せませんでしたよね。
ソフィは「おばあさんの姿になる呪いをかけられて、しかも助けを求めることもできないんだ!」と思ってしまいますが、実はそうではないのです。
それだけでは荒地の魔女にとってなんのメリットもないですよね(それだと単なる嫌がらせみたいですよね)。
荒地の魔女はハウルの心臓を狙っていて、ハウルの居場所が知りたいわけです。
その日の昼にソフィがハウルに接触したことが分かっている荒地の魔女はソフィに呪いをかけ、それを解いてもらうためにもう一度ソフィがハウルに会いにいくように仕組んだのです。
荒地の魔女は「ソフィをおばあさんの姿のままにしてソフィを苦しめたい」わけではなくハウルが目的なのです。
肝心の魔法(呪い)の正体ですが、90歳のおばあさんの姿になったソフィ、しかし様々な場面でおばあさんからおばさん?くらいの年齢になったり、姿を変えますよね?
ソフィがかけられた呪いの正体、それは「自分の精神状態を外見に映し出す魔法」なのです。
物語の途中でソフィの姿が変わる理由
上でお話しした 「自分の精神状態を外見に映し出す魔法」についてですが、ソフィは自分に自信がなく、綺麗ではないと繰り返し発言していましたよね。
ハウルと関わることによってソフィは自分に自信がもてたり前向きな気持ちや明るい気持ちになった時、呪いによっておばあさんにされた見た目も若返っています。
その証拠に眠っている時や素直な気持ちの時は本来の姿(18歳の姿)に戻っていますし、「私は綺麗でもないし掃除くらいしかできないけど」を言った瞬間おばあさんの姿に戻ってしまいます。
なかなかハウルの気持ちに気づかないソフィですが、物語後半でハウルがソフィは綺麗だと伝えた時、ソフィは、明るい気持ちになり本当の姿(若い姿)に戻ります。
これが荒地の魔女の呪いの正体なのです。
後ろ向きな気持ちになってしまった時はおばあさんの姿になったり、徐々に自信をもった前向きな精神状態を保てるようになった結末では本来の若い姿に戻るのです。
ソフィ、荒地の魔女の呪い(魔法)はいつ解けた?
ソフィの呪いが解けた時期ついては、色々な説があるようです。
説1>ソフィがハウルの魔法使いの師であるサリマンに会いに行った時、荒地の魔女も居合わせましたよね。
その時サリマンは荒地の魔女の魔力を奪い、荒地の魔女は本当の姿であるおばあさんになってしまいました。
荒地の魔女の魔力がなくなったから、その時ソフィの呪いも解けたのではないかと考察されています。
説2>カルシファーが解いた!
カルシファーとソフィの約束、それは「ソフィがハウルとカルシファーの契約の秘密を知って契約解除することができたら、ソフィ―の呪いも解いてあげる」というものでしたよね。
最後のシーンでカルシファーは晴れて自由の身となり、そのことでソフィの呪いも解けたのではないかという説です。
説3>ソフィが自分で解いた!
ソフィは元々後ろ向きな性格で自分に自信も持てなかったですよね。
しかしハウルと接することによって、ソフィも変化していきます。
徐々に自分に自信を持ち強くなれたことで、「心の状態を外見に映し出してしまう」荒地の魔女の呪いを解いたのではないかという考察もあります。
ソフィだけではなくハウルの姿もコロコロ変わる!
実はソフィだけではなく、ハウルの姿も何度も変わっていることに気が付かれましたか?
ハウルについてもソフィと同じく精神状態やおかれている状況を容姿で表現しているところが多々あります。
最初の方の場面で、お風呂に入り出てきたとき、とても晴れやかな顔になり前髪まで短くなってさわやかになっていました。
この時ハウルもその前のシーンで気持ちの変化があったことを表していると思われます。
ハウルはソフィほどの大きな変化があるわけではなにので魔法は関係ないと思われますが、精神状態を容姿で表現していることはソフィもハウルも同じということになります。
「ハウルの動く城」ソフィが若返るタイミングに理由はある?呪いの正体は?まとめ
ここでは「ハウルの動く城」の物語の中でソフィの見た目がコロコロ変わる理由と、荒地の魔女の呪いの正体について紹介してきました。
呪いがいつまで続いていたのかについては、見る人によって意見も分かれるようですね。
ソフィやハウルの姿を変えて分かりやすく表現することによって、気持ちの持ち方・自尊心の大切さを伝えているように思えます。
何度も見ているとその時々によって見え方も変わってくるのが「ハウルの動く城」の魅力なのかもしれません。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。