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ラピュタのモデル(舞台)となった場所・国はどこ?シータとパズーの町は?

スタジオジブリの宮崎駿監督と言えば、映画を作る前には必ずロケハンをして映画の世界を作り上げていくことは有名ですよね。

1986年に劇場公開されてから36年が経過した今でも変わらぬ人気のジブリ映画『天空の城ラピュタ』も、その世界のモデルとなった場所があることはご存知ですか?

今回はラピュタの世界のモデルとなった場所と、その噂がある場所・国、シータやパズーの街について紹介します。

この記事を見ればこんなことが分かります!

・『天空の城ラピュタ』のモデルとなった場所について

・ラピュタのモデルという噂がある場所について

・ラピュタのシータとパズーの町のモデルについて

目次

ラピュタのモデル(舞台)となった場所・国はどこ?シータとパズーの町は?

ラピュタの世界といえば、自然豊かな場所と石造りの建物が多い印象ですよね。

そんな世界のモデルになったのはイギリスウェールズ地方だと宮崎駿監督が2013年に出版した本『風の帰る場所』の中で語っています。

映画の制作の為に1985年5月には実際にウェールズをロケハンで訪れていて、そこで見た景色や建物を活かした世界観を作り上げました。

風景や建物だけでなく劇中に登場する鉄砲などの小火器もイギリスの兵器がモチーフとされていて、ラピュタの中で出てくる架空の言語「ラピュタ語」も古くからイギリスに根付いていたケルト語などに影響を受けていると言われているんです。

そこでここからはモデルとなったであろう場所とその噂がある場所を併せてご紹介します。

①イギリス ビッグピット国立石炭博物館

こちらはウェールズ地方南東部にあるビッグピット国立石炭博物館です。

ここは上のツイートにもある通り、主人公のパズーが空から降ってきたシータを受け止めた出会いのシーンのモデルと言われている場所です。

実際に炭鉱として1980年まで使われていた場所を1983年に博物館に改装した場所で、巻き上げ機という人や物資を炭鉱の穴の中に降ろすための機械が残っており、これがあの有名なシーンを生み出したと言っても過言ではないかもしれません。

子供から大人まで楽しめる施設で、実際に使われていた場所に入っていく地下炭鉱ツアーなども開催されており、2000年には世界遺産に登録されています。

②イギリス カーナボン城

こちらはウェールズ地方北西部にあるカーナボン城です。

シータがムスカに捕まっていたディティス要塞という城のモデルになったのでは?と言われており、シータが閉じ込められていた部屋やパズーに救出された塔に似た場所が実際にあります。

この城は1283年にウェールズを征服したイングランド王エドワード1世がこの城を建築し、1969年にはチャールズ皇太子のプリンス・オブ・ウェールズ叙位式典も開かれた歴史的にも非常に重要な場所。

1986年にはエドワード1世が建設した他の城と併せて「グウィネズのエドワード1世の城郭と市壁」として世界遺産に登録されました。

③イギリス ポウィス城

こちらはウェールズ北東部にあるポウィス城です。

ここは天空都市ラピュタとその庭園のモデルになったと言われている場所で、小高い丘の上にあるためまるで浮かんでいるかのように見えます。

このポウィス城は13世紀にウェールズの王子が要塞として建設した後、歴代の所有者たちによってなんども改築され、18世紀から19世紀ごろに現在の形になったと言われています。

17世紀以降はフランスやオランダから造園家を招き庭園を造り上げたそうで、庭園内にはイギリスの植民地だったインドから持ち帰り繁殖させたとされるクジャクが放し飼いになっているんだそうです。

④カンボジア ベンメリア遺跡

こちらはアンコールワット擁するアンコール遺跡群の中の一つであるベンメリア遺跡です。

アンコールワットからは約40㎞ほど離れていますが、アンコールワットのように修復されることなく発見された当時の姿をそのまま残している遺跡で、その崩壊している様子や樹に侵食されている様子が廃墟となったラピュタのモデルになったと言われています。

「ベンメリア」は古代クメール語で「蓮の池」を意味していて、遺跡のあちこちには蓮の花と思われるレリーフが残っています。

⑤スロバキア スピシュスキー城

こちらは1993年に世界で一番美しい廃墟として世界遺産に登録されたスピシュスキー城です。

12世紀に建築された城で、その美しい外観やまるで草原に浮かんでいるかのように見えることからラピュタのモデルという噂がある場所です。

1780年に大規模火災に遭った後は廃墟となったそうで、中は修復されて現在は博物館になっていますが、当時の衣装や甲冑、大砲や地下牢などを見ることができるそうです。

⑥ペルー マチュピチュ

こちらは世界一有名な空中都市マチュピチュです。

標高2430mの山の頂上付近にある空中都市で、16世紀半ばに栄えた古代インカ帝国の遺跡です。

ここの写真を見た日本人はみんな1度は「ラピュタだ!」と思ったことがあるのではないでしょうか。

山の麓からはその姿を見ることができない為、「空中都市」や「空中の楼閣」と呼ばれるようになり、現在でも未だ謎の多い神秘の都市です。

⑦スリランカ シーギリヤ

こちらはスリランカにあるシーギリヤです。

シーギリヤロックと呼ばれる岩の上に造られた城で、こちらはラピュタと同じ「天空の城」と言われており、5世紀にこの地域にあったシンハラ王朝の時代に、当時の王が他からの攻撃を避けるために岩の上に建設されました。

495年にこの城は陥落してしまいますが、1875年にイギリス人が再発見したことで再び日の目を浴びることとなりました。

⑧フランス モン・サン=ミッシェル

こちらも言わずと知れた世界遺産、モン・サン=ミッシェルです。

こちらは「天空」ではなく満潮の際には「水上」に浮かぶ修道院を中心とした建物群がまるでラピュタのようだ、ということでモデルの噂があります。

潮が引いている時にしか歩いて渡ることのできないモン・サン=ミッシェルですが、年間約250万人もの人が訪れる人気の観光地になっています。

⑨フランス コルド・シュル・シエル

こちらはフランス南西部にある小さな村、コルド・シュル・シエルです。

ここは小高い山に渦を巻くように密集して建物が建つ城壁の村で、条件がそろった日には雲海が見れることから、天空に浮かぶ村としてラピュタのモデルの噂が立ちました。

この村はワインの産地としても有名で、歴史ある美しいフランスの村の姿を見ることができます。

⑩シリア クラック・デ・シュヴァリエ

こちらは1031年に砦として建設されたクラック・デ・シュヴァリエです。

ここはその建物の形がラピュタの城に似ていたことからモデルと言われるようになったようです。

この城は1144年の大規模工事によって現在の形になったとされており、2006年には世界遺産に登録されたものの、シリア内戦の影響でその存続が危惧されたため、危機遺産リストにも登録されました。

⑪日本 竹田城

実は日本にもラピュタのモデルになったと言われる場所はあり、兵庫県にあるこの竹田城もその1つです。

この城跡は2012年に公開された高倉健さんが主演した映画『あなたへ』で登場したことで大きな話題となり、雲海の中に浮かび上がるように見えるこの竹田城を見て、ラピュタのようだ、という声が多くあがったことは記憶に新しいと思います。

ただ、この城の築城については未だに謎が多く、はっきりとしたことは分かっていないようです。

⑫日本 瑞牆山

こちらは山梨県にある瑞牆山(みずがきやま)です。

ここはまるで日本とは思えないようなゴツゴツとした岩が空に向かってそそり立っているのが特徴で、建物ではありませんがその様子がラピュタに似ていることからモデルの噂が立ったようです。

山の全てが黒雲母の花崗岩で形成されており、日本100名山にも数えられています。

⑬日本 土倉鉱山跡

こちらは滋賀県にある土倉鉱山跡(つちくらこうざん)です。

ここは1965年ごろまで実際に使われていた鉱山で、そのためコンクリートで作られた建造物が今も残っており、それが木々に侵食されている様子がラピュタに似ています。

一般人が中に入ることは禁止されていますが、その現実離れした景色からコスプレイヤーが撮影の為に多く訪れることもあったようです。

ラピュタのシータとパズーの町のモデル場所は?

前項ではラピュタそのものや劇中に出てくる建物のモデルをご紹介しましたが、シータとパズーが暮らしていた場所のモデルは一体どこなのでしょうか?

2人が劇中で暮らしていた家の周りの風景は南ウェールズがモデルと言われており、広がる草原とのどかな様子がこうして見比べてみるとそっくりですよね。

ただ、宮崎駿監督いわくラピュタの舞台は「19世紀後半の産業革命期のヨーロッパを元にした架空世界」とのことですから、ヨーロッパ中を探したらまだまだ似た建物や風景はあるかもしれませんね。

ラピュタのモデル(舞台)となった場所・国はどこ?シータとパズーの町は?まとめ

今回はスタジオジブリの人気映画である『天空の城ラピュタ』のモデルになった場所についてご紹介しました。

実際にアニメの映像と写真を見比べてみると似ているところは多く、その再現度にもびっくりですよね。

また、今回紹介したところはどこも魅力的な場所なので、いつか行ってみたいですね。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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