ROCのアレクサンドラ・トゥルソワ選手は北京オリンピックで5本の4回転ジャンプを構成に組み込むことで、フリーの演技前から注目を集めていました。
結果は2位の銀メダルとなったわけですが、演技後は怒り爆発、表彰式でも不満げでしたよね。
そんなトゥルソワ選手は「もう二度と氷の上には立たない」と発言し、引退するのではと言われています。
どうして銀メダル獲得という大活躍をしたにも関わらず、このような言葉が出ているのか、トゥルソワ選手の引退理由・コーチへの不満など詳しくご紹介します。
トゥルソワ引退?なぜ演技後キレたのか
演技後明らかに怒り狂っていたトゥルソワ選手、たしかにフリーでの演技を見るとジャンプも含め金メダルを取ってもおかしくなかったと思います。
ワリエワ選手の演技後も泣いていたことから、ワリエワ選手の気持ちを思うと・・・なのかなとも思いましたが、どうやらそうではないようです。
同じくROCから出場したワリエワ選手(団体)・シェルバコワ選手(個人)は北京オリンピックで金メダルを獲得していますし、それまでの世界選手権・グランプリファイナルでも1位になれていなかったことから、トゥルソワ選手は金メダルではないことに怒っていると言われています。
もちろんフリーでの自分の演技を考えたら得点に納得できないということが根底にあるのでしょうが、「もう二度と氷の上に立たない」と言ってしまうほどの怒りは相当なものですよね。
トゥルソワ選手の中で、フリーで4回転を5回大きなミスなく演じることができたら優勝できるという自信があったのでしょう。
しかし実際はそうならず、演技後はコーチのハグも拒否し、表彰式にも参加したくないという態度を取っていました。
トゥルソワのコーチ(エテリ・トゥトベリーゼ)への不満・不仲説
女子フリーで圧巻の演技を見せたトゥルソワ選手ですが、まだ17才なんですよね。
厳しい指導にも耐え、男子選手並みの技術点を叩きだしたにも関わらず銀メダルというのが納得できなかったのでしょう。
演技後は「氷の女王」と呼ばれる”選手を褒めない”ことでも有名なエテリコーチが祝福の手が伸びますが、怖い顔で拒否。
また「あなたはすべて知っていた」とエテリコーチを非難し、この結果はコーチのせいでもあるような態度を取っていました。
「すべてがイヤ!」という銀メダルのトゥルソワ選手、銅メダルを獲得し笑顔いっぱいの坂本花織選手と、フリー後の会場は様々な感情が溢れるままセレモニーへと移りました。
トゥルソワ選手は大の負けず嫌いで「金メダル以外は負け」と発言したこともあり、シェルバコワ選手に負けたことも許せなかったのでしょう。
その怒りの矛先がコーチに向いたわけですが、北京で過ごした3週間は17歳の少女にとって大きなストレスもあったようで、お母さんがいないこと・愛犬と会えない中で個人種目に挑むには孤独感があったそうです。
セレモニー後の記者会見では「やれることは全てやった、その後のことは私にはどうにもならないことだった」とジャッジへの不満を漏らし、引退については「その時が来ればわかる」と否定もしませんでした。
トゥルソワがなぜ銀メダルだったのか
女子フリーで4回転ジャンプを5回も転倒せずやりきったトゥルソワ選手は、なぜシェルバコワ選手に勝てなかったのでしょうか。
トゥルソワ選手の演技については「オリンピックの記録に残る信じられないことをやり遂げた」と評価されていますが、シェルバコワ選手はSPから2位と高位、フリーでも4回転・3回転の連続ジャンプも成功させ、出来栄え点で大きく加点されていました。
また後半でも集中力を保ち、連続ジャンプを成功させ、合計255.95と高得点を獲得。
トゥルソワ選手は251.73と4点弱及ばない結果となりました。
トゥルソワ引退?コーチへの不満やなぜ銀メダルだったのか
ここでは北京オリンピック・フィギュア女子で銀メダルとなったアレクサンドラ・トゥルソワ選手の怒りの理由・コーチへの不満・銀メダルの理由について紹介してきました。
トゥルソワ選手の進退については正式な発表はされていませんが、このまま競技を続けるにはコーチとの関係修復が必須だと思われます。
まだ17才と若い選手ですので、まだまだ活躍してほしいと願っています。
最後までご覧いただきありがとうございました。