2021年7月に公開された「竜とそばかすの姫」は「未来のミライ」につづく細田守監督の長編アニメです。
物語ではインターネットの仮想世界で歌を歌うことができない女子高生の鈴(すず)が、歌姫のベルというアバターとして参加して世界に注目される存在になっていきます。
鈴が仮想世界に初めて入ったときから、たびたびベル(鈴)の近くに現れるようになった天使(クリオネ)のAs(アバター)は一体誰なのでしょうか?
他のクリオネは人工AIだと説明されていますが、天使に関しては違うように感じます。
物語では「クリオネ」の正体が明かされることはありませんでしたが、天使のクリオネの正体は誰なのか、ともくんのアズの考察や登場シーンを紹介します。
【竜とそばかすの姫】の天使のクリオネの正体は誰?
ストーリーの中では、天使と呼ばれるクリオネのアズ(アバター)の正体が誰なのかは最後まで分かりませんでしたね。
しかし天使はずっと竜のそばにいて、鈴が竜を探していたり困っていたら助けてくれる存在でした。
竜の正体は恵(けい)くんだと分かったことを考えると、天使の正体は弟の知(とも)くんだと考えるのが自然ではないでしょうか。
映画の最後に現実世界で鈴が恵くんと知くんの兄弟に会いに東京へ行ったとき、「きみはきれい。きみはすてき」を知くんは鈴に言っています。
これは天使が言ったセリフと同じですよね。
そしてベルが竜のためにだけ作った曲を知くんが口ずさむYouTubeのライブ配信のシーンがありますが、そのことがきっかけで鈴は竜の正体が恵君だと気づきます。
竜しか知らない曲を知っていたということも天使が知くんだからと考えられます。
また竜がベルに怒鳴り声をあげたときに天使が逃げようとすると、竜は優しく手のひらに包み込み守るような仕草を見せていましたよね。
話の流れから天使のクリオネの正体は、恵くんの弟・知(とも)くんであるということがわかりますよね。
【竜とそばかすの姫】知(とも)くんのアズはなぜ天使?
AIのクリオネがいる中で、知くんのアズがなぜ天使なのか気になりませんでしたか?
なぜ知くんはUの世界で天使の姿をしているのか考察してみると、知くんに何らかの病気があることが関係していると考えられないでしょうか。
物語を見ているとおそらく、恵くん知くん兄弟のお母さんは亡くなったのか、いなくなってしまっています。
断定はできませんが、それがきっかけで知くんは心理的に話すことが難しくなったか、生まれつきかは分かりませんが、何らかの障がいがあるように感じ取れますよね。
そして知くんはとても心が綺麗で、話す言葉も素直です。
そんな知くんの身体的特徴や潜在能力からアズを作り出した結果、天使の姿になったと考えられます。
【竜とそばかすの姫】の天使(クリオネ)の登場シーンは?どんな時?
天使の登場シーン1つ目は、主人公すず(ベル)が仮想世界に入って初めて歌を歌った時、優しい声をかけてくれたのが天使(クリオネ)でしたね。
「きみはきれい。きみはすてき。」と声をかけ、ベルの一人目のフォロワーになります。
天使の登場シーン2つ目は、竜のアバターと戦った相手に聞き込みをするシーンです。
竜のことが気になったすずは竜と戦って勝った人物が3人いることを知り、その一人が天使と判明しましたね。
そして天使の登場シーン3つ目は、誰も分からなかった竜の居場所(お城)に天使が案内してくれたシーンです。
他のAIのクリオネたちは竜をご主人様と呼んでいましたが、天使だけは様子が違い、お城ではクリオネはバラを育てていたり、竜に最も近い存在でした。
【竜とそばかすの姫】の天使のクリオネの正体は誰?ともくんのアズは?まとめ
「竜とそばかすの姫」でベルの初めのフォロワーになった天使のクリオネ正体は恵くん(竜)の弟・知くんだと考えると辻褄があうということが分かりました。
一度見るだけではなかなか腑に落ちなかったシーンも、二度三度見ると納得できたり感動したりしますよ。
現実世界とUの世界、最初は理解しにくい場面もありましたが、今のインターネット社会に通ずるところもあり、想像力が広がる作品ですよね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。