2021年の映画「竜とそばかすの姫」の原作は細田守監督が書き下ろした小説で、現実の世界で幸せを感じられず生きる女子高生・すずがインターネットの仮想空間「U」でもう一人の自分に出会い成長していくお話です。
弱く物陰にいるようなすずでしたが、Uで別の自分「ベル」を生み出してからはすずの中で何かが変わっているのが手に取るように分かりましたよね。
最後は現実の自分の姿で人前で歌うことができたすずですが、気になるしのぶくんとのその後は描かれていませんでした。
しのぶくんは学校でも超がつく人気者で、幼なじみのすずでも周りに遠慮して話しにくいほどですが、その後二人はどうなったのでしょうか。
またすずはまた「U」でベルの姿になることはあったのかも気になります。
ここでは「竜とそばかすの姫」のすずやしのぶ、ベルのその後について考察を紹介します。
「竜とそばかすの姫」すずとしのぶのその後は?
すずとしのぶくんは幼なじみですが、すずはお母さんを亡くしたショックが消えず、お父さんやしのぶくんに対する態度も変わってしまったようでしたよね。
すずが心のうちを見せるのは親友のひろちゃんだけで、キラキラした周りの子たちと自分は違うんだと影から見ているようでした。
しかし仮想空間「U」でベルとしての別の姿を持ってからは少し自信を持って明るくなりますが、それは現実世界の自分とは違うので、本当の意味で自分を変えたことにはなっていません。
竜の正体(オリジン)が父親から乱暴を受けている少年だと知ったすずは、彼を助けたい一心で本当の姿のままでベルの歌を歌うことにより、お母さんを失う前の自分を取り戻したようでした。
お母さんと同じように人を助けるために必死になることで、お母さんが見知らぬ子を助けた理由が分かり、すずの気持ちも変化します。
仮想空間のベルを演じることを辞めたすずは、しのぶくんとその後どうなったのか気になります。
しのぶくんが最後に言った「やっと解放された。もう見守るんじゃなくて普通に付き合える気がする」という言葉は、『付き合う』ってどっち?と思いませんでしたか?
友達としてなのか、男女としてなのか、どっちなんでしょうか。
原作の小説でもすずとしのぶのその後は明らかになっておらず、考察になりますが、
しのぶくんに「もう見守るんじゃなくて普通に付き合える」というセリフを与えたのは、すずとしのぶくんはその後付き合ったんだよと含みを持たせて伝えたかったのではないでしょうか。
しのぶくんは高校でも人気者ですが、しのぶくん自身は子供の頃と変わることなくすずを見ていたと思いますし、それにすずが気づけなかったのも、自分なんて…という気持ちが強かったからだと思います。
物語の中でも何度もしのぶくんはすずを気にする様子が描かれていましたし、特別な目ですずを見ていないと、すずがベルだということに気付くはずありません。
「竜とそばかすの姫」ベルと竜はその後どうなる?
ベルはジャスティンにわざと「アンベイル」させ、オリジン(正体)を晒しましたが、すずはアズであるベルを失っていないようでした。
しかしベルの正体がすずだと全世界の人が知ってしまったことを考えると、これ以上ベルとして歌うことに意味があるのかと思いますよね。
ベルはその後どうなったのか(すずはその後どうしたのか)考えてみたところ、ベルとして歌うことを辞めることはなかったのではないかと思います。
現実の姿でも人前で歌うことができるようになったすずは、正体を隠すことなくベルとしても歌い続けたのではないでしょうか。
「U」に入ることにより恵くん(竜)にも会うことができますよね。
ジャスティンに追われていた竜は、ジャスティンが歌姫・ベルをアンベイルしたことにより、信頼をなくし力も失ったのではないかと考えます。
竜はもう暴れる必要もなくなり、ジャスティンに追われることもなくなったのではないでしょうか。
「竜とそばかすの姫」その後は?すずとしのぶ、ベルはどうなる?まとめ
ここでは「竜とそばかすの姫」の考察として、すずとしのぶ、ベルと竜のその後を紹介しました。
気になるところがいくつもあるまま映画は終わっていますが、色々と匂わせ(?)があり、想像する面白さもありますよね。
色んな見方で「竜とそばかすの姫」を何度も見ると楽しめるかもしれません。
最後までご覧いただきありがとうございました。